2020年9月25日 (仮訳)韓国のホウライタケ型およびモリノカレバタケ型菌類(8):モリノカレバタケ属Levipedes節 Ryoo, R., Antonín, V. & Ka, K-H. 2020. Marasmioid and Gymnopoid Fungi of the Republic of Korea. 8. Gymnopus Section Levipedes. Mycobiology. Available at: https://www.tandfonline.com/doi/full/10.1080/12298093.2020.1769541 [Accessed September 25, 2020] 【R3-07719】2020/9/25投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ 韓国からGymnopus dryophiloidesおよびG. brunneodiscusの2新種を記載した。 また、その他にGymnopus属の3種を正式な記載なしで報告した。 韓国産Levipedes節菌の検索表を掲載した。 韓国江原道平昌郡大和面加里旺山 (新種) Gymnopus dryophiloides Antonín, R. Ryoo & K.H. Ka 語源…Gymnopus dryophilus類似の 【よく似た種との区別】 Gymnopus dryophilus(モリノカレバタケ) ITSおよびnrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり韓国ではなくヨーロッパなどに分布する 本種と異なり傘が淡色~淡黄色または橙色または黄褐色ではなく黄褐色または橙褐色でのちに黄褐色~帯桃黄褐色 本種と異なり襞が初め類白色でのちに帯黄白色ではなく白色、クリーム色~黄色 本種より柄の最大長が長い 本種と異なり柄が淡黄色または橙色ではなく帯黄色で基部が黄褐色 本種より担子胞子のサイズが僅かに大きい 本種より縁シスチジアが長い 本種ほど縁シスチジアの形状に変異が大きくない ITSおよびnrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される 韓国忠清南道泰安郡白華山 (新種) Gymnopus brunneodiscus Antonín, R. Ryoo & K.-H. Ka 語源…褐色の盤の(傘中央部の色から) 【よく似た種との区別】 Gymnopus ocior 担子胞子のサイズの範囲が重なる ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり韓国ではなくスロバキア、ノルウェーなどに分布する 本種と異なり傘が淡褐色~栗褐色で縁部がほぼ類白色なのではなく暗赤色または橙褐色で縁部が帯黄色または黄赤色 本種と異なり襞が淡い帯黄白色で時に幼時褐色を帯びるのではなく類白色または帯黄色 本種より柄が短い 本種より柄の幅が広い 本種と異なり柄が橙色~橙褐色を帯びる淡褐色ではなく黄色~黄褐色または帯赤褐色 本種より縁シスチジアのサイズが小さい 本種と異なり縁シスチジアが円筒形、狭棍棒形、棍棒形、不規則形、浅裂形、分枝状~珊瑚状ではなく棍棒形、類円筒形または類小嚢形でしばしば浅裂、分枝、珊瑚状、または頂部に突起を有する ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Gymnopus sepiiconicus アジアに分布する 柄のサイズの範囲が重なる 担子胞子のサイズの範囲が重なる 縁シスチジアのサイズの範囲が重なる ITSおよびnrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり韓国ではなくインドネシアなどに分布する 本種より傘のサイズが小さい 本種と異なり傘が淡褐色~栗褐色ではなく褐色~暗褐色で老成すると縁部が白色~ベージュ黄色 本種と異なり襞が淡い帯黄白色で時に幼時褐色を帯びるのではなく白色 本種より柄のサイズが小さい 本種と異なり柄が橙色~橙褐色を帯びる淡褐色ではなく帯褐橙色~褐色またはクリーム黄褐色で頂部が橙ベージュ色 本種より担子胞子のサイズが僅かに小さい 本種と異なり縁シスチジアが円筒形、狭棍棒形、棍棒形、不規則形、浅裂形、分枝状~珊瑚状ではなく不規則な円筒形~鈍棍棒形でねじれるか小浅裂状 ITSおよびnrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Gymnopus alpinus ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり韓国ではなくスウェーデン、スコットランド、ラトビアなどに分布する 本種と異なり傘が淡褐色~栗褐色ではなく非常に暗色の赤色~帯紫褐色で縁部も同色か、ごく縁部が僅かに淡色 本種と異なり襞が淡い帯黄白色で時に幼時褐色を帯びるのではなく白色またはクリーム色 本種より柄の幅が広い 本種と異なり柄が橙色~橙褐色を帯びる淡褐色ではなく頂部が淡黄色、下部が橙黄色~橙褐色 本種より担子胞子のサイズが大きい 本種より縁シスチジアが短い 本種より縁シスチジアの幅が広い 本種と異なり縁シスチジアが円筒形、狭棍棒形、棍棒形、不規則形、浅裂形、分枝状~珊瑚状ではなく棍棒形で分枝しないか不規則~珊瑚状 ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Gymnopus bicolor アジアに分布する 担子胞子のサイズの範囲が重なる ITSおよびnrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり韓国ではなくインドネシアなどに分布する 本種と異なり傘が淡褐色~栗褐色ではなく褐色で縁部がベージュ白色 本種と異なり襞が淡い帯黄白色で時に幼時褐色を帯びるのではなく白色 本種より柄が短い 本種と異なり柄が橙色~橙褐色を帯びる淡褐色ではなく帯赤褐色でのちに淡橙褐色、頂部がベージュ白色 本種より担子胞子のサイズが大きい 本種より縁シスチジアが短い 本種より縁シスチジアの幅が広い 本種と異なり縁シスチジアが円筒形、狭棍棒形、棍棒形、不規則形、浅裂形、分枝状~珊瑚状ではなく広棍棒形で小浅裂状 ITSおよびnrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Gymnopus earleae 担子胞子のサイズの範囲が重なる ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり韓国ではなく米国などに分布する 本種と異なり傘が淡褐色~栗褐色ではなく幼時・新鮮時暗褐色でのちに色褪せて帯橙黄褐色になる 本種と異なり襞が淡い帯黄白色で時に幼時褐色を帯びるのではなく淡い帯橙黄色でのちに帯橙黄褐色になる 本種より柄が短い 本種と異なり柄が橙色~橙褐色を帯びる淡褐色ではなく幼時帯橙黄褐色、のちに頂部が帯黄橙色、下部が黄褐色になる 本種より担子胞子のサイズが小さい 本種と異なり縁シスチジアを通常欠き、不明瞭で稀にしか有さない 本種より縁シスチジアのサイズが小さい 本種と異なり縁シスチジアが円筒形、狭棍棒形、棍棒形、不規則形、浅裂形、分枝状~珊瑚状ではなく狭円筒形~屈曲しねじれ、稀に樹枝状突起を有する ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される ※この他にGymnopus sp.1、sp.2、sp.3を掲載した。